さよならだったんだね…

不覚にも、不覚にも、知らなかった。
この前の水曜日(5/19)の深夜、「木」は切られてしまった。

その木はぼくらを、
ぼくらの先代の先代の先代の先代の…、
そのまた先代の時から、
街道を行き交う人々と、
この土地で暮らす人々を見守っていてくれていた。

樹齢300年ともいわれる大ケヤキ。
旧中山道と与野駅東口につながる道の交差点にあった。

地元住民の代表の方々が話し合い、
行政に持ちかけて決まったとのこと。

何をのんきに過ごしていたのか、
地元の一大事を、
同じ2丁目のことを、
知らないでいた。

今更、何を言っても仕方ないのだが…。

ただただ、
その木を愛していた一人として、
残念だし、寂しい。

惜しむらくは、一日だけでも、半日だけでも、
車なんか止めてしまって、
この街に住む人たちと共に、
最後の雄姿をめでるひとときでもあればなって…、思った。

実は切られる日の夜、
ボクは大ケヤキを少しだけ見つめた。

今の通勤ルートでは駅前は通らないので、
電車で出掛ける用事があるときぐらいしかその交差点は通らない。

でも、その日は研修会があって、電車で帰ってきた。
赤信号でその交差点で立ち止まっていると、
夜の9時だというのに、
雨だというのに、
カメラのフラッシュを焚いて大ケヤキを撮影しているおじいさんがいた。

コトを知らなかったボクは「?」。
物好きなおじいさんだなぐらいしか思わなかったんだけど、
レンズの先は間違いなく大ケヤキに向けられていて、
つられてボクも当たり前の眺めにしか過ぎない大ケヤキに目をやった。

それが最後になってしまった。

帰宅後、おじいさんが撮影していた理由が分かった。
母がその日の新聞記事を切り抜いていたからだ。

「街のシンボル 別れを惜しむ」
「さいたま・旧中山道の大ケヤキ、きょう伐採」

な、な、なんで…。

でもでも、切られてなかった。
雨だから延期になったんだ。
と、その時は単純にそう思った(その後、聖子ちゃんにうつつを抜かす)。

翌朝6時、確認しに通りにでたら…、「ない」。
そうか、夜間に…。


今まで、何度見上げたことだろう、大ケヤキ。
ありがとうございました!


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(2005/02/24 23:23:55)
ボクが撮影した大ケヤキはこの一枚だけ。
雪の夜だし、
知っている人にしか大ケヤキかなんだか分からないし…。
何で撮ったのか覚えてないけど、
撮ったことは覚えていたので、
データはどこだっけどこだっけと探したら、
昔の携帯に入っていた。
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by bulldog-003 | 2010-05-24 00:25
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